posted by 森田誠 on 5月 28

突然の電話

「○○動物病院から犬を保護しているという情報を聞きまして。。」

夕方、いきなりケータイにかかってきた電話。
え?
ぽん太のこと?

「でもそれはもうおととしのことですよ」
「はい、おととしです」

「それにもうかなりの老犬ですよ」
「13,4歳です」

「!!!」

「柴犬ですけど。。」
「柴犬です」

え。。。。
ぽんちゃんの飼い主さん、見つかっちゃったの。。?
なんだか私の気持ちは複雑で。
飼い主さんのところに帰れるかもしれないなんて、ぽんちゃんよかったね。
でも。。。。。

すぐに確認をしにいらしたんですが、ぽんちゃんを見たとたん。

「ちがう。。。」

とても残念そうでした。
1年半の間ずっとずっと捜しているんだそうです。
柴犬を保護しているという情報があるとどんなに遠くても
確認しにいっていらっしゃるとか。。
とても大事にかわいがっていた子というお話をされて
残念そうに帰っていかれました。

その夜、主人とこんな話をしました。

ぽん太は、うちで最後の最後までめんどうみてやろうね、と。

なんだか涙がでてきてしかたありませんでした。
あんなにかわいがられて、1年半たった今も捜してもらっている
子もいるんだな。

ぽんちゃんが来たとき、かわいがられていたという様子など
これっぽっちもなかったもの。
爪はのび放題。
毛はパサパサ、毛も抜いてもらったことないような。。。

そんなぽんちゃんみたいな子もいれば、
いなくなってからずっと捜してもらっている子もいて。。。

それぞれの思いを胸に、その日も一日が終わりました。

by 森田雅子

 

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