posted by 森田誠 on 10月 2

夏のはじめのころのことですが。。。
トレーニング場にいた主人の前を女の人が歩いていき
そのすぐ後ろにはちっちゃな、ちっちゃな仔猫がついていたそうです。

私はホームページなどを管理してくださっている
Mさんとと一緒に部屋でパソコンをいじっていました。
外でなにか大きな声や車が急に止まる音。。。
しばらくして「まこちゃ~ん!」
主人に呼ばれ外に出てみると。。。
主人がちっちゃな仔猫をだっこしていました。
主人はちょっと興奮にして
「鬼だよ、鬼!!車にひかれるの待ってるんだよ。」

なんでもその女のひと。
主人の前を通り過ぎていき、数メートル先の道路の真ん中で止まったそうです。
そして自分だけ急いで道路の端に寄る。。。
自分の足元には仔猫がついてきているのにです。
仔猫だけを道路の真ん中に残して。
すると仔猫はまた、女のひとのもとに来る。
そしてまた、道路の真ん中に連れていく。。。
車が走っている道路を何度も何度も繰り返していたそうです。
その間、運転手が仔猫に気付き、何度も車が止まったりして。

ついに主人が怒鳴りました。
「そんなことやってたらひかれちゃうよ!!」と。。。
「お宅の猫なんじゃないの?!」
すると、その女のひと、「ちがうんです、ついてきちゃって。。。。」と
すたすた逃げていってしまった、というんです。

何とも信じられないような光景に主人はカンカン。
「猫がひかれるのをじーっと見て待ってるなんて、なんてやつだ!」
主人の怒りはなかなかおさまりませんでした。。。。。。。。

それでも、あばれる仔猫ちゃんをやっとこさダンボールに保護して、
さて、どうしよう。

ふと横を見ると、パソコン管理のMさんが。

「たしかMさんのとこ、ネコちゃんいたよね。。。」
主人と私の暑い視線にMさん、
「。。。はい、私がなんとかします。。。。」

「そうですか!?ありがとうございます!!」
。。。というわけで
偶然にもその日いらしていたMさんのおかげで
今では「にこ」ちゃんという名前をもらって
殺されそうだったあの仔猫ちゃんはMさんの家で幸せに幸せに暮らしています。

ちなみに「にこ」ちゃんというのは
野良で拾われて両親がいないけれど、
これからは「にこにこ」と笑って生きられますように、
いつもいつも「にこにこ」して一緒に暮してこうね、
という願いが込められているそうです。

Mさんってほんと、いい人だわ~。
ありがと。

by 森田雅子