posted by 森田誠 on 4月 20

 

外で暮らす犬の気持ち

僕は 昭和35年生まれですが
子供の頃は、外飼いの犬がほとんどでした。

犬も人間と同じ感情をもっているので外で飼っていると
犬の感情が乾いてきてしまいます。
やっぱり寂しいんですね・・・

感情が乾いているので、人間が自分に気を寄せてくれることに
ある面、飢えているのです。

精神が病んでいない限り、犬の方から
「気持ちを寄せて」 と求めてきます。

玄関先につながれた犬たちは、人間が仕事から、
あるいは、外出から帰ってくると
自分に気を寄せてもらおうと、アピールしてきます。

でもたいてい、人間の方は知らん顔して家の中に入ってしまう。
そんなことが長く続くと もう 期待すらしなくなって
諦めてうずくまったままの子もたくさんいました。

僕の子供の頃は、
「犬は家族の一員」 としての認識が薄かったから。
どちらかというと、「番犬」という感覚で飼う人が多かったですから・・・

朝晩、ごはんをもらって、たまに「よしよし」となぜてもらい
たまに散歩に連れて行ってもらう。

でもある意味、人と犬との間に程よい距離間があって
それはそれで
お互いの「気持ち」のテリトリーに入りすぎず
いい関係だったんだと思います。

犬の嫌がることを無理やりしなければ・・・ね。

ただ人間があまりに犬を放ったらかしにして
散歩にも連れて行かなかったりで、行動ニーズが満たされず
慢性ストレスが毎日毎日 溜まりに溜まって精神を病ましてしまう。

そうすると凶暴になってきて、近寄ると咬んできたり
やたら吠えたりということになるのです。

そういえば、子供の頃
精神が病んでいるために咬みつく犬って
たくさんいましたっけ・・・・

こういった精神的感情などは
私たち人間と まったく同じなんですね。

何らかの事情で外で飼わなければいけない方も
この犬の感情の部分をわかってあげていれば
犬とのいい関係を築くことができます。

ちょっと、さみしいかも・・・

ちょっと、さみしいかも・・・

 

大切なのは相手のことをよく知って理解してあげること。

これはどの相手に対してもいえることなんですけれどね・・・