posted by 森田誠 on 2月 28

犬たちの心を大切に

僕のところは 犬たちの心というものを とても 大切にしています。
表面だけのしつけではなく 心を育むしつけを 行っています。

そのため、全国の飼い主さんから いろいろなご相談を
受けることが多いのですが
やはり 自分の犬に咬まれる飼い主さんが 非常に多いということ
そして その方達が  犬に同じようなしつけを行っていたということ

やってはいけないしつけ法

そのしつけというのが
「マズルコントロール」
「ホールドスチール」
「叩く」「鼻を噛む」
といった犬に痛みを与えるしつけ方法です。

 

今日、ご相談があったのもそうです。
柴犬の女の子。
訓練士に「叩く」しつけを教わって行ったそうです。
そして まだ生後わずか3ヶ月だというのに
飼い主さんに咬みついてきてしまっています。

そのしつけ方法は大丈夫?

飼い主さんは ドッグスクールの訓練士や トレーナーを頼り、
このようなことを教えられて、しつけを行ってしまうのですが
私達人間は犬と違って 思考が発達しています。
物事を考え、処理する能力を持っています。
この犬達に このような 痛みを与えるしつけをしたらどうなるのか。
「うん、このやり方は正しい!」と
何の疑問もなく、進められたのでしょうか。

自分の感覚を信じて!

「訓練士だろうが、犬のプロだろうが
この人の言っていることって なんかちょっとちがうな」 という
「カン」のような、そういった自分の感覚を
もっと 大切にしていってほしい と 思います。

犬は 自分達と同じ感情をもっているから
毎日叩いて、叩いていたらどんな気持ちになる?とか
自分も、たとえば親、兄弟、夫、妻から
毎日、毎日なんだか理由はわからないけれど 叩かれていたら?
気の強い人間だったら 「いい加減にしろよ!」と
殴りかかるでしょう?

気質の強い犬たちも 同じです。
気質の強い犬種、柴犬、コーギーなど、
また その他の犬種でも 気質の強い子の飼い主さんは
ほとんど、9割の方が 咬まれています。

「マズルコントロール」
「ホールドスチール」
「叩く」「鼻を噛む」などの
痛みを与えて行うしつけ、訓練は
絶対に 「おかしいな」と思う感覚を持っていただきたいと
飼い主を選べない 犬達のためにも、
僕は切に、願うのです。

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2 Comments to “犬たちの心”

  1. ともこ Says:

    はじめまして。
    DVDを購入して一週間、「受け止め」の日々を送っております(笑)。
    うちの子が初めて咬んだ相手は、獣医さんでした。初めて混合ワクチンを打ちにいった日でした。そのときに言われたことは
    「柴犬でもこの子は難しい。今まで甘やかされて育ってきたね。4ヶ月までにしつけとかないと、大変なことになるよ」・・・ショックでした。
    体罰は一切しないでおこうと決めてましたが、獣医さんを咬んでしまい、「大変なことになる」と言われ、色々試して効果がなく、とうとうマズルコントロールを行ってしまったのでした。途中で「何か違う!」と思い、そこからはしてませんが、うちの子の心の傷は残ったままです。今は、ひたすら受け止めの日々を送ってますが、
    それだけでも確実に変化がありました。ただ、森田先生もおっしゃってるように、
    二歳の柴犬にどこまで効果があるのかは不安です。でも、この変化を信じ、少しでも信頼が取り戻せるよう、努力していきます。
    きっと、私みたいに、「絶対にいけないこと」とわかっていてもやってしまう、そういう方もいらっしゃると思います。
    森田先生にもっと早く出会いたかったです・・・

  2. ぺきっち Says:

    以前知り合いだった方で、犬のトレーナーさんに体罰によるしつけを習って、一生懸命教えられた通りに実行されてた方がいらっしゃいました。
    壁に突き飛ばしたりした事もあったとおっしゃってました。
    その子は、極度の人間不信でどうにも手がつけられなくなって、最期は殺処分されたそうです。
    こういう犬を不幸に追い込む教え方がなくなる事を願うばかりですが、
    私達はまず「このやり方がおかしいのでは?何か違うぞ」と、疑って見る目を持つ事が大事なのでは、と思います。
    犬だから、、、人間とはちがうから、ではなくて自分がもし犬だったら、という想像力はとっても大切だと思います。